27.1 漢方医学における病状の診断方法
漢方医学では、下記の「望(ボウ)」、「聞(ブン)」、「問(モン)」、「切(セツ)」の4つの方法により患者の病状を診断する。これらの診断法を四診(シシン)と称する。 | ||||||||||||||
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四診による診断結果を「証(ショウ)」と言い、証に従って治療すること「随証治療(ズイショウチリョウ)」を基本としている。漢方医学では、先ずこれらの漢方医学の証を理解し、証に従って漢方薬を投与することになっているが、実際の診療では西洋医学の病名や病状に対応させて漢方薬を投与していることが多く、そのような方法で漢方薬を投与していても、有意の数の患者で期待した治療効果が得られているようである。 |
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なお、気・血・水(キ・ケツ・スイ)は漢方の生理作用を表す用語で以下のように考えられている。 |
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「証」には、その他に処方を対応させた「葛根湯の証」、「小柴胡湯の証」という言い方もある。 |
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