10.4 左心肥大のある患者の降圧療法
左心肥大のある患者における降圧剤の第一選択は、ACE阻害剤である。しかし、通常はACE阻害剤だけでは十分に血圧を下げることができない。もしACE阻害剤だけでは降圧が不十分なら、β遮断剤あるいはα・β遮断剤を追加する。それでもなお、降圧が不十分ならカルシウム拮抗薬を追加する。
なお、空咳の副作用のためACE阻害剤の使用が困難な場合には、アンジオテンシン?受容体ブロッカーを用いる。