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10.5  心不全のある患者の降圧療法

心不全のある患者における降圧剤の第一選択は、ACE阻害剤である。もしACE阻害剤だけでは降圧が不十分なら、これにカルシウム拮抗薬を追加する。それでもなお、降圧が不十分ならα遮断剤中枢性交感神経抑制薬の使用を考慮する。

なお、空咳の副作用のためACE阻害剤の使用が困難な場合には、アンジオテンシン?受容体ブロッカーを用いる。またアンジオテンシン?受容体ブロッカーとACE阻害剤の併用が心不全における血管収縮性因子の活性化という悪循環を改善すると報告されている〔1〕。

 

 

 

文献

1.Baruch L, et al.: Augmented short- and long-term hemodynamic and hormonal effects of an angiotensin receptor blocker added to an angiotensin converting enzyme inhibitor therapy in patients with heart failure---Vasodilator Heart Failure Trial (VHeVT) study group---. Circulation 99: 2658-2664, 1999