10.2 高血圧の治療としてのドライウェイトの見直し
塩分と水分の体内貯留および高すぎるドライウェイトが高血圧の原因であることがしばしばみられる。高血圧の治療の最初のステップは、まず塩分および水分の摂取量が多すぎないか、ドライウェイトが高すぎないか、検討することである。塩分摂取量が多すぎるのは、食事が塩辛い場合か食事摂取量が多い場合である。透析百科の姉妹ネットサービスである 透析ナビゲータ の「各患者に関するコメント」では、患者の食生活を評価する際の参考になる情報が提供される。
降圧剤の使用は、原則として適正なドライウェイトに到達してもなお血圧が高い場合に適応となる。
1. | 透析中に、それ以上除水をおこなうと透析が継続できないほどに血圧が低下する |
2. | 透析中に、それ以上除水をおこなうと透析後に日常生活に支障が出るほどの倦怠感が出現する |
3. | 透析中に、それ以上除水をおこなうと透析中あるいは透析後に筋肉の痙攣が出現する |