透析百科 [保管庫]

9.2  とくに、透析中の食後低血圧に対する対策

しばしば、透析中の食後には血圧が著明に低下する。この血圧低下にはカフェインの投与が有効である。透析中の食後に血圧が著明に低下する患者では、200〜300mgのカフェインを食事の開始時あるいは食事中に経口的に摂取させる。カフェインは透析により急速に除去されていくので、カフェインの効果は長くは続かない。そこで、食後1時間目に必要に応じてカフェイン100〜200mgを追加投与してもよい。ただし、虚血性心疾患不整脈に対してカフェインはこれを増悪させることがあるので、このような合併症を有する患者ではカフェインの投与は慎重でなければならない。


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