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18.10  インターフェロン投与以外のC型肝炎治療

インターフェロン投与以外のC型肝炎治療では、肝炎を抑え(GOT、GPTをできるだけ低く保ち)、肝硬変あるいは肝細胞癌を阻止、遅延させることが目的となる。


1.肝臓庇護薬

a.グリチルリチン配合剤
グリチルリチン配合剤(薬)は、いったん投与を開始したら、その後は可能な限り長期に投与を続ける。投与量の減量あるいは中断はトランスアミナーゼの再上昇を招く。グリチルリチン配合剤を用いた治療は、具体的には1日あたり40mlの静脈注射から始める。これによりGOT、GPTなどのトランスアミナーゼの低下が認められないようなら、1日あたりの投与量を100mlまで増量する。その後、GPT値が80 IU/L以上にならないよう注意しながら、4週間ないし8週間ごとに投与量、投与頻度を減らし、最終的には40mlを週2回ないし3回投与するまでに減量して維持投与量とする。グリチルリチン配合剤には経口薬もある。

グリチルリチン配合剤は、いったん投与を開始して後は可能な限り長期に投与を続ける。投与量の減量あるいは中断はトランスアミナーゼの上昇を招く。

b.ウルソデスオキシコール酸
ウルソデスオキシコール酸(薬)は、まれに悪心、嘔吐、胃部不快感などの消化器症状はきたすものの、安全性の高い経口薬である。慢性肝炎に対する保険診療上の容量は、1日150mgまでである。しかし、ウルソデスオキシコール酸の肝臓庇護作用は容量依存性である。そして、それ以上の投与量でもとくに深刻な副作用は認められない。そこで、慢性肝炎でもコレステロール系胆石の溶解を目的する場合と同様、しばしば600mgまで使用される。

c.その他の肝臓庇護剤
その他の肝臓庇護剤に、グルタチオン(薬)、チオプロニン(薬)、肝臓加水分解物(薬)、プロトポルフィリンニナトリウム(薬)などがある。



2. リンパ球活性化剤

リンパ球活性化剤としては、小柴胡湯が用いられる。小柴胡湯(薬)は1日7.5gを3回に分け、食前に経口投与するが、その肝機能改善作用は徐々に現れるので年余にわたる投与が必要である。インターフェロンとの併用で間質性肺炎を起こしやすいので、インターフェロン投与時には禁忌となる。