透析百科 [保管庫]

4.12  高カリウム血症の症状

(1)高カリウム血症の臨床症状
軽度の高カリウム血症では無症状であることが多い。比較的高度の高カリウム血症では、「口のまわりがしびれる」、「胸が苦しい」、「体がだるい」などの症状が出現する。さらに高カリウム血症が高度になると、急速に心臓に関する症状、例えば、徐脈や不整脈が出現する。高カリウム血症で臨床症状が出現すると、すでに危険な状態にあるが、心臓に関する症状が出現すると、今や死が迫っていると考えるべきである。

(2)高カリウム血症の心電図所見
心電図では、(1) T波の尖鋭化とQT間隔の狭小化、(2) P波の消失、(3) QRS波の拡大と変形、(4) QRS波、ST波およびT波の融合による2相性波形が現れる。

(3)高カリウム血症の症状と治療
高カリウム血症の原因治療については別の項で述べる。


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