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4.3  透析前血清アルブミン濃度

血清アルブミン濃度は透析患者の生命予後と強く関係する因子である [1,2]。日本透析医学会統計調査委員会は、約2万人の症例のデータを基に血清アルブミン濃度と生命予後との関係を解析し、透析前血清アルブミン濃度が4.5g/dlを下回って低い患者では、血清アルブミン濃度が低いほど死亡のリスクが高いとの結果を得た[3]。

血清アルブミン濃度は蛋白栄養状態の指標である。したがって、低い血清アルブミン濃度が死亡のリスクを高めるという事実は、そのような患者が病的な低栄養状態にあり、それが死亡のリスクになることを示唆している。

透析前血清アルブミン濃度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク

 

 

 

文献

1. Lowrie EG, Lew NL: Death risk in hemodialysis patients: the predictive value of commonly measured variables and an evaluation of death rate differences between facilities. Am J Kidney Dis 15: 458, 1990.

2. Lowrie EG, et al: Race and diabetes as death risk predictors in hemodialysis patients. Kidney Int Suppl 38: S22, 1992.

3. 日本透析医学会統計調査委員会: わが国の慢性透析療法の現況 (1997年12月31日現在).  pp.396, 日本透析医学会, 1998