透析百科 [保管庫]
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22.糖尿病
22.1 血糖コントロールの目標
22.2 インスリンによる血糖コントロール
22.3 インスリン製剤の作用時間
22.4 経口血糖降下薬による血糖コントロール
22.5 食事療法と運動療法
22.6 胃不全麻痺(gastroparesis)
22.7 神経障害性足病変
22.8 虚血性足病変
22.9 糖尿病性足病変に伴う潰瘍の分類
22.10 潰瘍を有するすべての糖尿病性足病変に共通の治療
22.11 糖尿病性足病変の進展度に応じた治療
22.12 糖尿病性足病変の予防
22.13 糖尿病性網膜症
22.14 出血性緑内障(血管新生緑内障)
22.15 虚血性視神経症
22.16 脳血管障害
22.17 人工炭酸泉浴療法
22.9 糖尿病性足病変に伴う潰瘍の分類
糖尿病性足病変に伴う潰瘍の治療にあたっては、
病変の進展度に応じて適切な方法
を選択する。治療法の選択の基準となる
潰瘍病変
の進展度を決定するのには、Wagnerの分類[1]が有用である。
糖尿病性足病変に伴う潰瘍の分類(Wagnerの分類)
0度
皮膚潰瘍がまったく認められない場合
1度
皮膚の全層に渡る潰瘍が認められるが、皮下組織にまでは達していない場合
2度
靱帯と筋肉にまで達する深い潰瘍が認められるが、骨にまでは波及しておらず、あるいは膿瘍を形成してはいない場合
3度
蜂巣織炎あるいは膿瘍、そしてしばしば骨髄炎を伴う深い潰瘍が認められる場合
4度
限局性の壊疸を認める場合
5度
広範な壊疸を認める場合
文献
1.O'Neal LW and Wagner FW.: The diabetic foot. Mosby, St Lois, 1983; p.274.
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