透析百科 [保管庫]

8.9  第3世代セフェム系抗生物質(緑膿菌に無効:静注、筋注薬)

セフォタキシム(薬)(CTX)、セフチゾキシム(薬)(CZX)、セフトリアキソン(薬)(CTRX)、塩酸セフメノキシム(薬)(CMX)、セフォジジム(薬)(CDZM)、セフピラミド(薬)(CPM)、硫酸セフピロム(薬)(CPR)、セフォペラゾン(薬)(CPZ)は同じような抗菌スペクトラムを示すセファロスポリン製剤であり、ラタモキセフ(薬)(LMOX)、フロモキセフ(薬)(FMOX)はやはり同じような抗菌スペクトラムを示すオキシセフェム製剤である。緑膿菌に対しては無効である。セフピラミド(薬)、セフォペラゾン(薬)については、腎不全の患者でも投与量あるいは投与間隔の調整の必要はないが、それ以外は投与量あるいは投与間隔の調整が必要である。


投与量
薬剤名 透析患者投与量 健常人投与量
セフォジジム(CDZM) 透析後に1.0g 1.0〜2.0g を 8hr毎
セフォタキシム(CTX) 透析後に1.0g 1.0g を 6hr毎
セフォペラゾン(CPZ)  透析後に1.0g 1.0〜2.0g を 12hr毎
セフチゾキシム(CZX) 透析後に1.0g 1.0〜2.0g を 8〜12hr毎
セフトリアキソン(CTRX) 透析後に0.5〜1.0g 0.2〜1.0g を 12hr毎
セフピラミド(CPM) 2〜4g/day 2〜4g/day
セフメノキシム(CMX) 透析後に0.75g 1.0g を 6hr毎
セフピロム(CPR) 

初日1g/day、

2日目以降は0.5g/day、

その上に透析終了時に0.25g

1〜2g/day
フロモキセフ(FMOX) 0.4〜0.8g/day 2〜4g/day
ラタモキセフ(LMOX) 透析後に1.0〜2.0g 1.0〜2.0g を 8〜12hr毎

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