透析百科 [保管庫]

8.12  第4世代セフェム系抗生物質(セフェピム)

セフェピム(薬)(CFPM)は第4世代のセフェム系抗生物質で、第3世代セフェム系抗生物質に耐性の多くのグラム陰性桿菌(エンテロバクター属など)のラクタマーゼに対してより安定である。セフェピムは黄色ブドウ球菌やレンサ球菌に対しても有効であるが、嫌気性菌には一部のみで有効である。他の抗生物質に対する耐性例に有用であり、混合性の好気性菌感染症にも単独で用いられる。

セフェピムは、腎不全の患者では投与量あるいは投与間隔の調整が必要である。


投与量
薬剤名 透析患者投与量 健常人投与量
セフェピム(CFPM) 透析後に1.0g 250〜2000mg を 8hr毎

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