透析百科 [保管庫]

8.10   第3世代セフェム系抗生物質(緑膿菌に有効:静注、筋注薬)

セフタジジム(薬)(CAZ)は、緑膿菌に極めて有効なセファロスポリンである。アミノグリコシドと併用して緑膿菌感染症のときのみに使用する。他のグラム陰性桿菌に対してはセフォタキシムと同程度に有効であるが、グラム陽性球菌に対しては他の第3世代セファロスポリンほど有効ではない。セフスロジン(薬)(CFS)も緑膿菌感染症に用いる。

セフタジジム、セフスロジン、ともに、腎不全の患者では投与量あるいは投与間隔の調整が必要である。

投与量
薬剤名 透析患者投与量 健常人投与量
セフスロジン(CFS) 透析後に0.5g 0.25〜0.5gを12hr毎
セフタジジム(CAZ) 透析後に1g 2〜4g/day

Tweet
シェア
このエントリーをはてなブックマークに追加