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5.9  副甲状腺への経皮的エタノール注入(PEIT)の適応

以下に、富永らの暫定的PEIT適応基準案を示す[1]。

選択的副甲状腺PEITの適応(初回PEIT例) -- 暫定案

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1)生理的血清CaレベルでインタクトPTH>400pg/ml

2)線維性骨炎または高骨回転の証明

3)超音波検査にて腫大した副甲状腺が確認できた症例

 (超音波検査による推定体積500mm3 以上 、または長径10mm以上)

4)内科的治療に抵抗性を示す症例

5)副甲状腺PEITに対する同意の得られた症例

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除外項目(禁忌)

1)超音波ガイド下に穿刺不可能な部位に腫大した副甲状腺が存在する場合

2)対側に反回神経麻痺が存在する場合

3)甲状腺病変などにより頸部手術を必要とする場合

4)適切な機器が完備されておらず、熟知した術者が存在しない場合

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上皮小体(副甲状腺)摘出術に耐えられない高度合併症を有した症例は適応となる

 

 

 

文献

1.富永芳博:B-8. 骨代謝障害. 透析療法辞典 . p.293, 医学書院, 1999.