16.6 尿量減少の進行
腎臓がまだ利尿剤に反応する患者では、利尿剤の投与により尿量を保つと水分・塩分の管理が容易になる。利尿剤としては肝臓でも排泄されるフロセミド(薬)を使用する。 文献を検索しても、現時点では透析患者におけるフロセミドの使用法について述べた報告は見あたらない。経験的には、1日尿量が500ml/dayを切った場合に80ないし120mgのフロセミドを非透析日の朝に経口投与する方法がある。ただし、フロセミドの投与をおこなっているにもかかわらず尿量が100ml/dayを切った場合には投与を中止する。