透析百科 [保管庫]

7.2  CRPと死亡のリスクとの関係

CRP(C-反応性蛋白質)が高いほど死亡のリスク、とくに心血管系疾患による死亡のリスクが増大する(臨床的に明らかな感染症がないにもかかわらずCRP濃度が持続的に高い患者のみを対象としている)。Zimmermannらは、CRPが0.33mg/dl未満の患者の死亡率を基準にして、CRP濃度が持続的に0.33ないし0.74mg/dlの患者ではすべての原因による死亡率は1.66倍、心血管系疾患による死亡率は1.65倍(この範囲では有意差なし)、CRP濃度が持続的に0.75ないし1.57mg/dlの患者ではすべての原因による死亡率は2.77倍、心血管系疾患による死亡率は2.91倍(P<0.01とP<0.04)、そしてCRP濃度が持続的に1.57mg/dl以上の患者ではすべての原因による死亡率は4.64倍、心血管系疾患による死亡率は5.48倍(P<0.0001とP<0.0001)であったと報告している[1]。

CRP濃度と死亡のリスク

 

 

文献

1.Zimmermann J, et al: Inflammation enhances cardiovascular risk and mortality in hemodialysis patients. Kidney Int 55: 648, 1999.