透析百科 [保管庫]

21.22  PIVKA-?

肝細胞癌ではPIVKA-IIが血清中に高率に出現する。

1. PIVKA-IIの基準値

PIVKA-II の測定法には、ECLIA法、EIA法、ラテックス凝集法がある。ECLIA法およびEIA法で測定した場合には、PIVKA-II の基準値は40 mAU/ml未満であり、ラテックス凝集法で測定した場合には1.0 μg/ml未満である。PIVKA-IIを腫瘍マーカーとして測定する場合にはECLIA法あるいはEIA法を用いる。ラテックス凝集法は測定の目的がビタミンK欠乏症の診断である場合に用いられる。透析患者も、血清PIVKA-II濃度の基準値は健常者に等しい。



2. PIVKA-IIが陽性となる悪性腫瘍

PIVKA-IIは肝細胞癌の60%で陽性を示し、その他の悪性腫瘍では陽性率が低い。またAFPとの間に相関が認められないので、AFPと組み合わせて用いると診断能が上昇する。



3. PIVKA-IIの血清濃度を上昇させる良性疾患

PIVKA-IIは慢性肝炎、肝硬変の患者では少数が陽性を示し、閉塞性黄疸、肝内胆汁うっ滞の患者では約30%が陽性を示す。ビタミンK欠乏、ワーファリンの投与あるいは一部のセフェム系抗生物質の投与によってもPIVKA-IIの血清濃度は上昇する。

初発性肝細胞癌患者におけるPIVKA-IIの陽性率と陰性率

40 AU/ml未満を陰性、40 AU/ml以上を陽性とする。


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