透析百科 [保管庫]

21.24 PSA

1. 前立腺疾患とPSA

PSA(prostate specific antigen)は前立腺上皮および尿道上皮で産生される。PSAは前立腺に特異性があるが、前立腺癌に特異的であるというわけではない。すなわち、PSAは良性前立腺肥大症や急性前立腺炎でも異常高値を示す。

 

2. PSAの基準値

健常者におけるPSAの基準値は、4.0 ng/mlである。透析患者におけるPSAの基準値は、健常者の基準値に等しい。

 

 

3. 透析患者におけるPSAの測定

透析患者では、乏尿や無尿のために排尿障害などの自覚症状により前立腺癌の発見されることは少ない。したがって透析患者では前立腺癌が発見されたときにはすでに進行癌の状態であることが多い。

そこで、男性透析患者では、一年に1回の頻度で血清PSA濃度を測定することが望ましい。